虚弱体質が夏に悪化する本当の理由|福岡市・常若整骨院で整える体の底力

なぜ虚弱体質は夏に長引くのか

結論として、虚弱体質が夏に長引く方には、体のエネルギーを作り出す力自体が弱っているケースが多くあります。

普通の体の人が夏バテしたとき、少し休んで水分と栄養を補えば1〜2週間で回復します。でも虚弱体質の方は、同じように休んでも回復に時間がかかる。なぜかというと、回復のエンジン自体が弱いからです。

エンジンが弱い状態のまま夏を迎えると、暑さという大きな負荷が追加されます。体は体温を一定に保とうと、ものすごいエネルギーを使って汗をかいたり血流を調整したりします。もともとエネルギーが少ない方は、体温調節だけでほぼ使い切ってしまう。日常の活動に回せる分がなくなります。

もう一つ、見落とされがちな話があります。福岡の夏は湿度が高い。この「高温多湿」という環境が、東洋医学でいう「脾(ひ)」の働きを直接弱めます。脾とは、食べたものを消化してエネルギーに変換する場所のことです。脾は湿気をとても嫌います。蒸し暑い日が続くと、脾の働きが落ち、食べても力にならない・胃が重い・食欲が出ないという症状が重なってきます。体は食事からエネルギーを補おうとしても、補給ルートが塞がれている状態です。

夏バテと虚弱体質の根本的な違い

夏バテとは、暑さによって体温調節に過剰なエネルギーが消耗され、食欲不振・倦怠感・集中力低下が現れる一時的な状態のことです。健康な方でも起こりえます。

虚弱体質とは、体のエネルギーを作り出す機能自体が慢性的に低下しており、少しの刺激でも消耗しやすい状態のことです。夏だけでなく、年間を通じて疲れやすい・回復が遅い・免疫が落ちやすいという特徴があります。

つまり、夏バテは「使いすぎ」で起こり、虚弱体質は「作る力が足りない」という根っこの問題です。夏は、その「作る力の不足」に暑さの消耗が重なるため、症状が一気に悪化します。10しか力のない方が、体温調節に10以上のエネルギーを使わなければならない状態です。

夏に虚弱体質が悪化しやすい三つのしくみ

第一に、高温多湿が脾の働きを弱めます。東洋医学では脾が消化・吸収・エネルギー変換を担っています。脾は湿邪(しつじゃ=湿気の邪)をとても嫌います。福岡の夏のような蒸し暑さが続く環境は、脾の働きに直接的な負担をかけます。食欲が落ちる、食べても力にならないという夏特有の症状は、脾が弱ったサインです。

第二に、エアコンの冷気が体表から体を冷やし、体温調節に余分なエネルギーを消耗させます。外は35度、室内は22度という極端な温度差を1日に何度も繰り返すと、自律神経(体のアクセルとブレーキ)が絶え間なく体温調節のために動き続けます。もともと体力の余裕が少ない虚弱体質の方には、この負担が特にきつく響きます。

第三に、夏の生活リズムの乱れが腎(じん)の回復を妨げます。暑くて眠れない・寝つきが悪い・夜更かしが増えるという夏特有のサイクルが、東洋医学でいう「腎精(じんせい)」、つまり生命力の貯金の消耗に直結します。腎精は寝ている間に補われます。眠りが浅いと回復が追いつかない。これが慢性化すると、夏が終わっても体の回復が遅いという状態が続くことになります。

虚弱体質と整体の関係:できることとできないこと

結論として、整体ができることは「体の緊張をゆるめ、自律神経の働きが整いやすい状態にすること」です。虚弱体質そのものを一晩で変えることは整体にもできませんが、回復しやすい体の土台づくりをサポートすることはできます。

虚弱体質の方の体を20年間診てきて気づくことがあります。体のあちこちが慢性的に緊張しているのです。疲れているのに、体は休まる姿勢を保てていない。筋肉の緊張が内臓を圧迫し、血液やリンパの流れを滞らせ、消化や吸収の効率を下げる。このループが続いていることが多い。

整体では、その体の緊張をゆるめ、内臓への圧迫を軽くし、気血(体のエネルギーと栄養)が巡りやすい状態に整えます。気功を組み合わせることで、体のエネルギーの通りをよくするアプローチも行います。

整体はあくまでも補完です。医療行為ではなく、体が本来持っている回復力を引き出しやすい環境を作るサポートです。薬の処方も、医学的な診断もできません。食事・睡眠・運動といった日々の生活習慣の改善と並行して行うことで、より変化が出やすくなります。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

結論として、虚弱体質に対応できる整体院かどうかは、初回のカウンセリングで「症状だけでなく、生活習慣・ストレス・食習慣まで丁寧に聞いてくれるか」で判断できます。

症状だけを聞いてすぐ施術に入る院は、体の表面だけを見ているかもしれません。虚弱体質の本当の原因は、体質×生活習慣×ストレスの掛け合わせにあるため、その背景を把握せずに施術だけしても根本には届きにくい。

整体院選びで確認しておきたい点を挙げます。体の症状だけでなく、食事・睡眠・ストレスについても聞いてくれるか。自律神経や内臓との関係を説明してくれるか。セルフケアの方法まで教えてくれるか。一方的に施術するだけでなく、自分自身が体のことを理解できるよう関わってくれるか。この4点が揃っている院は、虚弱体質のような複合的な不調にも丁寧に向き合ってくれる可能性が高いです。

福岡市は整体院の数が多く選びやすい反面、方針もさまざまです。「体質改善」「自律神経」「東洋医学」といったキーワードが院のホームページや説明に出てくるかどうかも、参考になります。

常若整骨院の考え方:体の底力を育てるための三本柱

結論として、常若整骨院では虚弱体質の方に「カウンセリング」「施術」「セルフケアの指導」を三本柱として、一体で行っています。

カウンセリングで「なぜ消耗しているのか」を明らかにする

施術の前に、まず現在の体の状態と生活習慣を丁寧に聞きます。いつ頃から疲れやすくなったか。睡眠の質はどうか。食事のパターン。ストレスの状況。過去にどんなことがあったか。

虚弱体質の方を長年診てきて感じるのは、「疲れが取れない」「すぐしんどくなる」という背景に、必ずその方なりの消耗パターンがあるということです。人より頑張りすぎてきた方。自分のことを後回しにし続けてきた方。完璧にやろうとしてエネルギーを使い切ってしまう方。この消耗パターンを理解しないと、施術をしても生活の中でまた削れていきます。

カウンセリングは、施術を倍増させます。背景を把握するほど、体のどこに緊張があり、どこから整えれば全体に響くかが見えてきます。

施術で体の緊張をゆるめ、回復しやすい状態に整える

カウンセリングの後、体の状態を確認しながら施術を行います。筋肉の緊張が強い部分、内臓の疲弊が出ている部分、気血の流れが滞っている部分を丁寧に整えます。気功を組み合わせることで、エネルギーの通りをよくするアプローチも同時に行います。

施術後、多くの方が「体が軽くなった」「呼吸が楽になった」「手足が温かくなった」という変化を感じます。体の緊張がゆるんで血流が戻り、回復しやすい状態に近づいたサインです。

セルフケアの指導で「院を卒業できる体」を目指す

常若整骨院が大切にしているのは、施術に依存させないということです。通い続けないと維持できないのでは、体の底力が育ったとは言えません。

施術の効果を日常で持続させるためのセルフケア、食事の考え方、睡眠の整え方を、一人一人の生活スタイルに合わせてお伝えします。自分で自分の体を整える習慣が身についてこそ、虚弱体質から一歩ずつ変わっていけます。

東洋医学から見た虚弱体質:四つのタイプと見立て

結論として、東洋医学では虚弱体質を「何が不足しているか・何が滞っているか」によっていくつかのタイプに分けて考えます。現れている症状の組み合わせによって、どのタイプが関わっているかが変わります。

脾気虚(ひききょ):食べても力にならないタイプ

脾気虚とは、消化・吸収・エネルギー変換を担う「脾」の働きが弱っている状態のことです。

このタイプの方は、食べることは好きでも食べた後に疲れる、胃が張る、消化が遅いという傾向があります。食事を力に変えるエンジン自体が弱いため、いくら栄養を摂っても体に吸収されにくい。筋肉も作られにくいため、体が細い・力が入らないという特徴も出やすい。朝が特につらく、午後になって少し動けるようになるという方が多いのも、この脾気虚の特徴です。

夏は特にしんどくなります。脾は湿邪(しつじゃ)、つまり湿気の邪気をとても嫌う性質があります。福岡の夏のような高温多湿の環境では脾気虚がさらに悪化しやすい。また、冷たいものを飲みすぎることも脾の働きを直接弱めます。暑いからといってアイスや冷たい飲み物を大量に摂ると、かえって脾を冷やして弱らせ、夏の間ずっとしんどい状態が続きやすくなります。

代表的なツボは足三里(あしさんり)です。膝のお皿の外下から指4本ぶん下がった場所、すねの外側にあります。ここは古くから消化器系をサポートするツボとして知られており、優しく押すことで脾の働きをサポートしやすくなります。

腎虚(じんきょ):生命力の貯金が底をついているタイプ

腎虚とは、東洋医学でいう「腎」、つまり生命力の貯金を管理する臓が消耗した状態のことです。

腎は体の根っこのエネルギーを蓄えています。回復力・免疫力・ホルモンバランスを下支えする役割があり、体全体の底力を決める場所です。この腎が弱ると、休んでも疲れが取れない、朝起きるのがつらい、体温が上がらない、冬は特に体が動かない、回復するのに普通の人より時間がかかるという状態になります。

虚弱体質の方で「昔から体が弱かった」という方は、先天的な腎精(じんせい=生命力の貯金)の少なさが影響していることがあります。先天の腎精は補いにくいですが、後天的な生活習慣で腎精をこれ以上消耗させないことはできます。逆に、もともと普通の方でも、過労・慢性的な夜更かし・強いストレス・冷えの蓄積が長年続くと、腎が削られて虚弱体質になっていくことがあります。

代表的なツボは三陰交(さんいんこう)と関元(かんげん)です。三陰交は内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。腎・脾・肝の三つの経絡(体のエネルギーの通り道)が交わる場所で、三臓を同時にサポートするツボとして使われます。関元はおへその真下、指4本ぶんのところにあります。生命力の根元を補うツボとして古くから知られています。どちらも強く押すよりも、優しく温めるように押さえるとよいでしょう。

気血両虚(きけつりょうきょ):体を動かすエネルギーも栄養も足りないタイプ

気血両虚とは、体を動かすエネルギー(気)と、体の各所を栄養する力(血)の両方が不足している状態のことです。

気とは体のアクティブなエネルギーのことです。気が足りないと、体が動けない・声が出にくい・内臓の動きが鈍くなる・免疫が下がりやすいといった症状が出ます。血とは体を栄養し潤すものです。血が足りないと、顔色が悪い・爪が割れやすい・目が疲れやすい・眠りが浅い・不安感が強い・生理が乱れるといった症状が出やすい。

虚弱体質の方がなぜ「疲れているのに眠れない」という状態になるかというと、気不足で体が動けない一方で、血不足で神経が静まらない。この両方が同時に起きているからです。疲れている感覚と眠れない感覚が共存する。この矛盾したつらさは、気血両虚を知ると理解しやすくなります。

代表的なツボは気海(きかい)です。おへその真下、指2本ぶんのところにあります。名前の通り「気のエネルギーの海」として、古くから気を補うツボとして使われています。

肝気鬱滞(かんきうったい):ストレスで流れが止まっているタイプ

肝気鬱滞とは、東洋医学でいう「肝」の働きが、ストレスや緊張によって乱れ、体全体への気の流れが滞っている状態のことです。

虚弱体質の方の中には、一見おとなしく見えても内側でものすごく頑張っている方が多いです。外に出す言葉よりも、飲み込む言葉が多い。我慢を重ねるうちに肝の気が詰まり、それが全身の気の巡りを悪くします。エネルギーが回らなくなるから、疲れがさらに抜けにくくなる。

「イライラするほど元気もないけれど、なんとなく気分がすっきりしない」「横になっても気持ちが落ち着かない」という状態は、肝気鬱滞がベースにあることが多いです。脾虚・腎虚にこの肝気鬱滞が重なると、体のエネルギー不足と流れの滞りが同時に起きているため、回復がさらに遅れます。

自律神経と虚弱体質の関係

結論として、虚弱体質の方の多くは、自律神経のアクセルとブレーキのバランスが崩れ、体を回復させるブレーキがうまく働いていない状態にあります。

自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような働きをする神経系のことです。アクセルは、緊張・活動・ストレス対応のモード。ブレーキは、回復・消化・睡眠のモード。この二つが交互にスムーズに切り替わることで、体は使っては回復する、というサイクルを保ちます。

虚弱体質の方は、アクセルとブレーキの切り替えがうまくいかないことが多いです。特に多いのが、常にアクセルが弱く入り続けているケースです。大きなストレスがあるわけではないけれど、ずっとソフトに体が緊張している状態。このせいで、ブレーキ(回復・修復のモード)が十分に入らない。

ブレーキが入らないということは、消化が充分に働かない、眠りが深くならない、傷ついた細胞の修復が追いつかないということです。これが慢性化すると、どれだけ寝ても疲れが取れないという状態になります。

夏はさらに事情が複雑になります。暑さに対応するためにアクセルが強く入る時間が増え、エアコンの冷気でまたアクセルが入る。脱水があればさらにアクセルが入る。体温調節のために自律神経が絶え間なく動き続けるため、ブレーキが入れる隙がなくなります。疲れても回復しきれない。回復しきれないまま翌日を迎える。これが夏に虚弱体質の方が特にしんどくなる、自律神経側の理由です。

整体では、体の緊張をゆるめることでブレーキが入りやすい状態をつくります。体の緊張が抜けると副交感神経が優位になりやすくなり、消化が動き出し、眠りが深くなり、修復が進みやすくなる。このサイクルが少しずつ回り始めると、疲れの回復が以前より早くなったと感じる方が出てきます。

実際に多い相談のパターン

以下は、常若整骨院に虚弱体質の相談で来られた方に多い状況です。プライバシー保護のため詳細は変更しています。

「仕事は無理しているわけじゃないのに、夕方になると完全に電池が切れる」という30〜40代の方。一日の中で使えるエネルギーの総量が少ないため、普通の日常をこなすだけでタンクが空になります。人より動きが遅いわけではないのに、消耗の速さが違う。

「病院に行くと、検査では異常なし、貧血もない、と言われる。でも毎日だるい」という方。西洋医学で数値で測れる異常がなくても、気血の不足・脾腎の弱りという状態は確かに存在します。「原因不明の疲れ」を抱えたまま、どこに行けばいいかわからなくなっている方が多いです。

「昔から体が弱く、季節の変わり目に必ず体調を崩す。夏が特に苦手で、毎年夏が終わる頃にやっと少しだけ楽になる」という方。生まれつき腎精が少なめで、脾の働きも弱いという体質的な傾向があります。季節の変わり目に崩れるのは、環境変化への対応に余力がないためです。

「やる気はあるのに体がついてこない。頭の中ではできるはずなのに、動けない」という方。これは肝気鬱滞と気血両虚が重なっているときに起こりやすい状態です。意志と体力のギャップに苦しんでいる方がいます。

三人の事例から

以下の事例は、個人のプライバシー保護のために詳細を変更しています。また、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

Aさん(30代男性・デスクワーク中心の会社員)

「仕事は激務ではないのに、毎日疲れている。夏になると特に動けない」という相談で来院されました。カウンセリングで詳しく聞いてみると、食事は不規則で、食べてすぐ胃が重くなることが多く、睡眠も浅いとのことでした。冷たい飲み物をよく飲む習慣もありました。

脾気虚と気血両虚が重なっている状態と判断し、お腹周りの緊張をゆるめる施術を中心に行いました。並行して、冷たい飲み物を控えること、朝食を温かいものにすることをお伝えしました。数回の施術の後、「食後の重さが減ってきた」「朝の起き上がりが少し楽になってきた」という変化が出始めました。体が楽になってきたと感じるまでに数ヶ月かかりましたが、「生活の中でできることが少しずつ増えた」とおっしゃっていました。なお、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

Bさん(40代女性・子育て中)

「子どもが小さい頃から睡眠不足と体力の消耗が続いていた。子どもが大きくなった今も、体が回復しない感じがする」という相談でした。

カウンセリングで、常に誰かのために動いてきて、自分が疲れていると気づくことすら後回しにしてきたという背景が出てきました。体の緊張は全体的に強く、特に肩甲骨周りと骨盤周りが固まっていました。腎虚と脾気虚が重なった状態と判断しました。

施術で体の緊張をゆるめるとともに、「7割の力で動く」ということを生活の中で意識してもらうようにしました。施術を重ねる中で、「眠りが少し深くなった気がする」「疲れを翌日に持ち越すことが減ってきた」という変化が出てきました。なお、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

Cさん(50代女性・会社員)

「昔から体が弱く、様々な病院や治療院に行ってきたが、どこに行っても大きく変わらなかった」という方でした。検査では異常なし、漢方も試したが効果が出にくかったとのこと。

カウンセリングで丁寧に話を聞いていくと、「自分の体への諦め」がかなり深くあることがわかりました。「どうせ体質だから」「もう変わらないと思っている」という言葉が何度も出てきました。この気持ちそのものが、体の緊張を深めているとも言えます。自分を責めるエネルギーが、回復に使えるエネルギーを削っていく。

施術だけでなく、体について一緒に話す時間を大切にしました。体が変化するのに時間はかかりましたが、「少しずつ体が自分の言うことを聞いてくれる感じがしてきた」「疲れても以前より早く落ち着くようになってきた」とおっしゃっていました。体の緊張が少しずつ抜けやすくなってきた事例です。なお、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

虚弱体質の方が日常の中でできることをまとめます。難しいことは必要ありません。消耗を減らして、回復に振り向ける量を少しでも増やすことが目的です。

お腹を冷やさない。夏でも薄い腹巻きを使うことで、脾の働きを守れます。冷えが強い夜は特に有効です。エアコンの冷気が直接お腹に当たらないようにするだけでも違います。

冷たい飲み物を控える。冷たいものを飲むと脾の働きが直接弱まります。暑い夏でも、飲み物は常温か少し温かいものを基本にしましょう。特に朝一番の冷たい水は脾に負担をかけます。白湯から一日を始める習慣が、脾を守る最もシンプルな方法です。

7割の力で動く。「もう少しできる」と思っても、そこで止める。虚弱体質の方は体力の限界ラインを感じ取りにくいことが多く、疲れに気づく前に使い切ってしまいます。意識して7割で止めるだけで、消耗のペースがずっと変わります。

22時台には布団に入る。腎精は深い睡眠の中で補われます。夜の10時から深夜2時の間は、体の修復と充電にとって大切な時間帯です。眠れなくても、布団に入って体を横にする習慣だけで回復の質が変わってきます。スマホを持ち込まないことが、この時間帯を有効に使う第一歩です。

深呼吸を1日に3回。息をゆっくり吐くことで、体が副交感神経のブレーキモードに入りやすくなります。お腹を膨らませながら息を吸い、ゆっくり4〜6秒かけて吐く。これだけで体の緊張が少しずつゆるんできます。座ったままでも、立ったままでもできます。

ツボを毎日押す習慣をつける。足三里(膝のお皿の外下から指4本ぶん、すねの外側)と三陰交(内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ)を、両脚それぞれ10〜15秒ほど優しく押します。お風呂上がりに行うと血流が上がっているので効果的です。

自分を責めない。虚弱体質の方は「また疲れてしまった」「この程度でしんどいのか」と、体のつらさを自分のせいにしがちです。体のしんどさはだらしなさではなく、エネルギー不足というシステムの状態です。責めるエネルギーが、回復に使えるエネルギーを削っています。「今日はここまでにする」という判断を自分に許す習慣が、長い目で見ると体の底力を守ります。

医療機関との連携について

虚弱体質のような慢性的な体調不良が続いている場合、まずは医療機関で原因疾患がないか確認することが大切です。甲状腺機能の低下、貧血、慢性的な感染症、精神科的な疾患など、医療的なアプローチが必要な状態が背景にある可能性があります。

病院で検査を受け、異常がないと確認されたうえで、整体・セルフケアを生活に取り入れていくのが安全な順序です。

次の症状が出ている方は、整体の前に医療機関の受診を優先してください。体重が急激に落ちている。発熱が続く。強い息苦しさや胸の痛みがある。手足の感覚がおかしい。急速に体力が落ちている。排尿・排便に異常がある。

整体は医療行為ではありません。体が回復しやすい状態をサポートする場所として、医療と並行して活用することができます。必要に応じて医師・心理士などの専門家とも連携しながら、無理のないペースで向き合っていきましょう。

よくある質問

虚弱体質は生まれつきで仕方ないですか?

生まれ持った体質の傾向はあります。ただ、東洋医学では体質は固定されたものではなく、日々の生活習慣・食事・睡眠・ストレス管理によって少しずつ変えられると考えます。生まれつき弱くても、消耗を減らして回復を増やす習慣を積み重ねることで、体の底力は育てていけます。変化には時間がかかりますが、「変えられない」とは考えていません。

虚弱体質と夏バテはどう違いますか?

夏バテは、夏の暑さで体温調節に過剰なエネルギーが使われることで起こる一時的な体調不良です。涼しくなれば回復します。虚弱体質は、エネルギーを作り出す力自体が慢性的に低下している状態です。夏バテとは根っこが違います。虚弱体質の方は、夏バテが起こりやすく、かつ回復に時間がかかるという傾向があります。

整体で虚弱体質は変わりますか?

整体単独で体質が劇的に変わるわけではありませんが、体の緊張をゆるめて自律神経が整いやすい土台を作ることはできます。食事・睡眠・セルフケアと合わせることで、少しずつ変化が出やすくなります。変化の出方・速さには個人差があります。

何回くらい通えばよいですか?

体の状態や生活習慣によって大きく異なります。慢性的な虚弱体質の方は、数回の施術で体の緊張がゆるんでくることが多いですが、根本的な変化には数ヶ月単位での取り組みが目安になることが多いです。施術の間隔や回数は、初回のカウンセリングで相談しながら決めていきます。

子どもの頃から疲れやすいですが、相談できますか?

ご相談いただけます。幼少期から体が弱く「生まれつきの体質」として受け入れてきた方でも、体の緊張のゆるめ方・生活習慣の整え方をお伝えすることで、変化が出てくるケースがあります。体質は変えられないと諦める前に、一度ご相談ください。

病院で「異常なし」と言われましたが来院できますか?

来院いただけます。西洋医学の検査で異常が出ない状態でも、体の緊張・気血の流れの滞り・自律神経のバランスの崩れという形で不調が出ていることがあります。「病院では何も悪くないと言われたが、毎日しんどい」という方が多くいらっしゃいます。

夏になると毎年体調が悪くなります。整体で相談できますか?

ご相談いただけます。夏に虚弱体質が悪化しやすいのは、脾の弱りと腎の消耗が夏の暑邪・湿邪によって加速するためです。夏前から体の土台を整えておくことで、夏の乗り越え方が変わってくることがあります。

どんな食べ物が虚弱体質に良いですか?

一般的に、消化に優しいもの(温かいスープ・お粥・蒸し野菜など)が脾の負担を減らします。冷たいもの・生もの・油っこいものは脾の働きを弱めやすいため、控えめにするとよいでしょう。また、タンパク質(豆腐・卵・魚など消化しやすいもの)を毎食少量ずつ摂ることが気血を補う助けになります。具体的な食事指導については医師や栄養士にもご相談ください。

運動は虚弱体質の人にも良いですか?

適度な運動は気血の流れをよくし、自律神経を整える効果が期待できます。ただし、強度の高い運動はむしろ消耗を増やしてしまうことがあります。ウォーキング・軽いストレッチ・ゆっくりした体操など、「少し温まる」程度の運動から始めるのが安全です。翌日に疲れが残るようであれば、強度を下げてみましょう。7割の力が、継続できる運動量の目安です。

冷え性と虚弱体質は関係がありますか?

関係があります。どちらも東洋医学でいう「気の不足」や「血の不足」が関わっていることが多く、体を温める能力が低下しているという点で共通しています。虚弱体質の方は冷え性を併せ持っているケースが多く、冷え性の改善が虚弱体質の改善と並行して起こることがあります。

痩せすぎで虚弱体質ですが、整体で相談できますか?

ご相談いただけます。痩せすぎと虚弱体質が重なる場合、気血両虚(体のエネルギーと栄養の両方が足りていない状態)が関わっていることがあります。施術と並行して食事の見直し・生活習慣の整え方をお伝えします。ただし、著しい体重減少がある場合は、まず医療機関での精査をおすすめします。

疲れすぎて整体に行く元気もないのですが…

施術は体に強い負荷をかけるものではありません。横になって体の緊張をゆるめていただく形が基本ですので、体力が極端に落ちている方でも受けていただけます。「行く前より帰りが楽になった」とおっしゃる方がほとんどです。まずはご連絡だけでも構いません。

まとめ:福岡市で虚弱体質に悩んでいる方へ

「年中疲れている」「夏になると特にしんどい」「病院で異常はないと言われたけれど、日常生活がつらい」という方へ。

それは意志の弱さでも、だらしなさでもありません。体が、エネルギーを作り出す力と、エネルギーを蓄える力の両方で消耗しているサインです。

夏の暑さは、その消耗に追い打ちをかけます。脾(消化・変換の場所)が湿邪によってさらに弱り、腎(生命力の貯金)が睡眠不足と暑さで削れていく。自律神経はアクセルを踏み続けて、ブレーキが入る隙がなくなる。そのサイクルの中で、体の底力は少しずつ落ちていきます。

でも、逆もまた起こります。体の緊張がゆるみ、消化が回復し、眠りが深くなり、気血の流れが整ってくると、少しずつ底力は育ってきます。変化は急には来ません。でも確かに来ます。

一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。カウンセリング・施術・セルフケアをセットでサポートします。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区)院長。整体・気功を軸に施術歴20年。延べ25,000名の施術に関わる。自律神経・慢性症状・体質改善を専門とし、カウンセリングと施術・セルフケア指導を一体で行っている。食事・睡眠・考え方の習慣まで含めて体質を整えるアプローチを取り、早期の「院からの卒業」を目指した関わりを大切にしている。