概日リズム障害が夏に悪化する理由|福岡市で体内時計と自律神経を整える整体
結論から言うと、概日リズム障害が長引く人には、体の緊張が昼夜のリズムに乗れず、自律神経の切り替えが慢性的に崩れているケースが多くあります。
特に夏は、熱帯夜・長日照・エアコン生活という三重の条件が重なり、体内時計のズレが一層固着しやすくなります。整体は医療ではなく体内時計そのものを動かすことはできませんが、体全体の筋緊張をゆるめて自律神経がリズムを取り戻しやすい状態をつくるサポートはできます。
この記事は、「夜中まで眠れない・朝どうしても起きられない・何年も夜型から抜け出せない」と悩む福岡市の方に向けて書いています。
なぜ概日リズム障害は長引くのか
結論として、概日リズム障害が長引く方には、体の内側の時計と外の社会リズムがずれ続け、そのズレを修正するきっかけが日常生活の中で得られていないケースが多くあります。
人の体には、脳の奥にある視交叉上核(しこうさじょうかく)と呼ばれる場所に、体内時計の中枢があります。この時計は毎朝、目に入る光によってリセットされる仕組みです。ところが、人の体内時計の1周期はもともと24時間よりわずかに長く、約24.5時間程度とされています。毎朝きちんと朝日を浴びてリセットしないと、就寝・起床の時刻が少しずつ後ろへと動いていきます。
夜型の生活・長期休暇・不規則なシフト勤務などが重なると、この体内時計のリセットがうまくいかなくなります。眠れる時間が深夜2時・3時・4時と後退していき、社会の時間(学校・仕事・家族の生活)との間に大きなズレが生まれます。「夜型を直したい」と思っても、体内時計は一度後退すると急には戻りません。無理に早起きしても昼間にひどい眠気と体のだるさに悩まされ、夜また眠れなくなる。この繰り返しが、概日リズム障害を長引かせる大きな理由です。
夏は特に、このズレが固着しやすい季節です。理由の一つは日照時間の長さです。福岡市では夏至前後、空が明るいのが夜7時を過ぎる日が続きます。夜7時以降に強い光を浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が1〜2時間遅れるとされています。毎日繰り返されると、眠くなる時間がどんどん後ろへずれていきます。
熱帯夜の影響も無視できません。人は深部体温がおよそ0.5度ほど下がることで眠りに入りやすくなります。夜間も気温が25度以上の熱帯夜では、深部体温が下がりにくく、体が眠りへの準備を整えられません。寝床に入っても寝つけず、スマートフォンを見てしまい、さらに体内時計を乱す。夏の不眠と概日リズム障害は、悪循環を生みやすい季節です。
エアコン生活も関係しています。屋外の猛暑と屋内の強冷房を一日に何度も行き来すると、自律神経は体温調節のために絶えず対応を迫られます。消耗した自律神経は昼夜の切り替えが苦手になり、日中に眠くて夜に目が覚める、という逆転が起きやすくなります。
概日リズム障害と整体の関係
概日リズム障害に対して整体ができることを、最初に正直にお伝えします。
体内時計そのものを動かすことは、整体にはできません。それは睡眠専門医や内科医の領域です。光療法(高照度光療法)、メラトニン製剤、時刻療法(クロノセラピー)など、医学的なアプローチが有効なケースがあります。症状が強い方、日常生活に大きな支障が出ている方は、まず医療機関への受診を優先してください。
整体がサポートできるのは、体全体の筋肉の緊張をゆるめ、副交感神経が働きやすい身体の状態をつくることです。
概日リズムが乱れた状態では、体全体が慢性的な緊張状態になりやすい。夜に眠れないため、首・肩・後頭部・腰の筋肉に緊張が積み重なります。緊張した体は交感神経(体のアクセル)が常時オンになりやすく、寝ようとしても「シャキッとした状態」が抜けません。体の緊張をゆるめることで副交感神経(体のブレーキ)が働きやすくなり、眠りへの下地を整えることが目的です。
20年・延べ25,000名の施術経験の中で感じてきたことがあります。概日リズム障害で悩む方の多くは、体の緊張だけでなく、「眠らなければと焦る」「明日仕事なのに眠れない自分を責める」という心理的な負荷を同時に抱えています。眠れないことへの焦りと自己批判が体をさらに緊張させ、眠れなくなるという悪循環です。
整体は、その緊張のサイクルにゆるめる側からアプローチします。体の緊張がゆるんだとき、頭の中もほんの少し軽くなることがあります。そのような体の変化を積み重ねることが、体内時計の回復を支える土台になると考えています。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
概日リズム障害のような、「病院で検査して異常はないと言われる」不調に向き合う整体院を選ぶとき、見ておきたいポイントがあります。
まず、生活習慣・ストレス・東洋医学的な見立てまで丁寧に聞いてくれるかどうかです。「夜眠れない」「朝起きられない」という訴えに対して、ただ筋肉をほぐして終わりではなく、なぜその状態になっているのか、何が体の緊張を生んでいるのかを一緒に考えてくれる院かどうか。症状の「場所」よりも背景を読もうとする院が、長引く不調には向いています。
次に、セルフケアを一緒に提案してくれるかどうかです。概日リズム障害の根本は日常生活の中にあります。施術室の外での24時間の過ごし方が変わらない限り、体内時計の乱れは繰り返されます。朝の光の浴び方・夜のスマホ時間・食事のタイミング・体の冷やさない工夫など、日常の中に具体的に落とし込めるアドバイスをくれる院を選ぶことをお勧めします。
また、医療との連携について誠実かどうかも大切です。「整体だけで何でも変わる」という言葉より、「医療機関と役割を分けながら体のケアをサポートします」というスタンスの院の方が、長い目で見て安心して通えます。
常若整骨院の考え方
常若整骨院では、概日リズム障害を含む自律神経・睡眠の不調に対して、カウンセリング・施術・セルフケアの三つをセットで行うことを大切にしています。
最初のカウンセリングでは、いつからどのようなズレが始まったか、仕事・生活リズム・ストレスの状況、食事・スマホの習慣、そして「眠れないことへの心理的な重さ」まで、丁寧に聞いていきます。体の不調は生き方の結果として出てくると考えているため、症状の場所よりも「その人の24時間の中に何が起きているか」を把握することを大切にしています。
施術では、首・後頭部・脊柱・骨盤周りなど、自律神経の通り道に当たる部位の緊張を丁寧にゆるめます。体の緊張がゆるむと副交感神経が働きやすくなり、施術後に「体が温かくなった」「呼吸が深くなった」「肩が落ちた」と感じる方が多くあります。
セルフケアとしては、朝の光の浴び方、夜の照明・スマホの扱い方、おへそと首を冷やさない工夫、深呼吸の習慣など、その方の生活に合わせた具体的な方法をお伝えします。施術室に来ている時間より、日常の時間の方がはるかに長い。だからこそ、日常の中に取り入れられる小さな積み重ねが、体内時計の安定を支えます。
東洋医学から見た概日リズム障害
東洋医学では、概日リズム障害を「昼夜のリズムをつかさどる臓腑のバランスの崩れ」として読みます。特に深く関わるのが、心・腎・肝の三臓です。
心と腎のバランスが崩れると昼夜が逆転しやすくなる
東洋医学で「心(しん)」とは、心臓だけでなく、脳・意識・睡眠・感情を統括するはたらきを指します。心は「火」の性質を持ち、昼に活発に動き、夜は静まって眠るのが本来の姿です。
「腎(じん)」とは、生命力の貯金とも言える蔵であり、体を潤して冷やす「水」の性質を持ちます。夜になると腎の水が心の火を静め、体は休息へと向かいます。この心と腎のバランスが崩れた状態を「心腎不交(しんじんふこう)」と言います。心腎不交とは、夜になっても心の火が消えず、体が眠りへ向かえない状態のことです。
心腎不交が起きると、夜になっても頭が冴えてしまい眠れない。反対に朝は腎の陽気(体を動かすエネルギー)が上がってこず、起きられない。概日リズム障害の「夜は眠れない・朝は起きられない」という典型的な悩みは、東洋医学的には心腎不交として読みます。
夏はこのバランスが崩れやすい季節です。夏の暑さは心を過剰に刺激し(暑邪と呼ばれる)、心の火が過剰に燃えやすくなります。同時に、熱帯夜の寝不足や汗をかき続けることで、腎の陰液(体を潤し冷やす水分)が消耗します。火が強くなり水が減る。夏に概日リズムの乱れが悪化しやすいのはこのためです。
腎を補うツボとして、太渓(たいけい)があります。場所は内くるぶしの後ろ側、アキレス腱との間のくぼみです。親指の腹で優しく3〜5秒ほど押すことを寝る前の習慣にすると、腎のエネルギーを養うサポートになります。
肝の疏泄が乱れると夜の頭が止まらなくなる
「肝(かん)」は、気(体のエネルギー)と血の流れを調節する臓腑で、ストレスや感情の起伏と深く関わります。肝気が滞ると(肝気鬱滞)、体の中でエネルギーの流れが詰まった状態になります。
この状態が夜に出やすいのが、「頭の中でぐるぐる考えが止まらない」「布団に入ると逆に目が冴えてくる」という症状です。昼間は仕事や用事で気を紛らわせているのに、夜静かになると一気にあれこれ考えてしまう。肝気の鬱滞は、まさに夜の過覚醒を生みやすい状態です。
また、肝は春にもっとも活発に動き、夏にかけて気の上昇が続きます。夏の終わりにかけて気が上に行きすぎると、「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と呼ばれる熱が上半身に停滞する状態になりやすく、これが夜の頭の熱感・頭痛・目の充血・眠れない、という症状と結びつきます。
三陰交(さんいんこう)は、肝・脾・腎の三経が交わるツボです。内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。寝る前にゆっくり押すか、入浴時に温めることで、三臓をまとめて整えるサポートになります。
脾の弱りが湿を生み、眠りの質を下げる
「脾(ひ)」とは、消化・吸収・気血の生成を担う臓腑です。脾が弱ると(脾虚)、食べたものをうまくエネルギーに変えられず、体に余分な水分(湿)が溜まります。脾虚とは、消化の力が落ちて体にジメジメした余分なものが停滞した状態のことです。
湿が体に停滞すると、体が重い・頭がぼんやりする・昼間に強い眠気がある、という状態になります。概日リズム障害のある方の多くは、夜遅い時間に食事を取ったり、甘いものやアルコールで眠りを誘おうとしたりすることがあります。これらはいずれも脾を傷めます。夜遅い食事は消化に負担をかけ、睡眠中も脾胃が働き続けることになり、体が深く休まらない。甘いものの取りすぎは脾虚を悪化させ、湿をさらに増やします。
心腎不交・肝気鬱滞・脾虚の三つが重なることで、概日リズムの乱れは「眠れない」という一点だけでなく、昼間の重だるさ・集中力の低下・消化不良・気分の波などを伴う、複合的な不調として現れてきます。
自律神経と概日リズム障害の関係
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムです。
交感神経(アクセル)は昼間・活動中・緊張時に優位になり、体を起こして動かします。副交感神経(ブレーキ)は夜間・休息時・安心しているときに優位になり、体を休ませます。この二つが24時間のリズムに合わせて交互に切り替わることで、人は昼にしっかり動き、夜にしっかり休めます。
概日リズム障害が続くと、このアクセルとブレーキの切り替えそのものが崩れてきます。
夜になっても交感神経が優位のまま(アクセルが踏みっぱなし)だと、体は「まだ昼だ・活動しなければ」という状態になり眠れません。朝になっても副交感神経が優位のまま(ブレーキがかかったまま)だと、体は「まだ夜だ・休んでいい」という状態で起きられません。
長期的に睡眠が乱れた状態が続くと、自律神経全体の調整力が落ちてきます。消化・体温調節・血圧・免疫など、自律神経が関わる多くの機能に影響が出やすくなります。概日リズム障害が「眠れない」だけでなく、胃腸の不調・頭痛・疲れが取れない・気分の波・肌荒れ、などを伴いやすいのはこのためです。
自律神経を安定させるためには、まず体全体の筋緊張をゆるめることが入り口になります。緊張した体ではいくら「リラックスしよう」と意識しても、神経は切り替わりにくい。体の力が抜けて初めて、ブレーキが効きやすくなります。
実際に多いケース
概日リズム障害で相談にくる方には、いくつかの共通するパターンがあります。
もっとも多いのは、仕事のストレスや緊張が積み重なり、「夜中にスマホで情報を見ていないと不安」「夜だけが一人の時間になっている」という状態から、少しずつ就寝時刻が後退したケースです。最初は0時就寝だったのが、気づけば2時・3時になっていた。朝は何とか6時に起きるものの、昼前から強烈な眠気と頭の重さに悩まされる。週末に「まとめて寝てリセットしよう」とするが、かえって月曜の朝がつらくなるという繰り返しです。
次に多いのが、夜勤・交代制の仕事を何年も続けた後に体内時計が元に戻らなくなったケースです。職場の状況でやむを得ずシフト勤務をしてきたが、退職や異動後も普通の生活リズムに乗れなくなってしまった。
もう一つが、長年の不眠から「どうせ眠れない自分だから」と諦め、夜型の生活を受け入れてしまったケースです。「自分は元々夜型の体質なんだ」と思い込み、変えることをあきらめている。しかし、丁寧に体の緊張をゆるめながら生活習慣を一つずつ整えていくことで、少しずつ体が変わりやすくなることがあります。
3人の事例
事例はすべて、実際の相談を参考に構成したものです。効果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。
事例1:仕事のストレスから夜型が固着した30代の会社員男性
IT系の仕事をしている30代男性。プロジェクトの繁忙期を何度も経験し、深夜まで仕事を続ける生活が3年以上続いていた。繁忙期が終わっても就寝時刻が戻らず、毎晩3時〜4時まで眠れない・朝8時の起床がつらい状態が続いていた。
カウンセリングで聞いたところ、「仕事が終わった後も頭が仕事モードのまま切り替わらない」「夜中に仕事のことをあれこれ考えてしまう」という訴えがあった。首から後頭部・肩にかけての筋肉が硬く、体の緊張が強い状態だった。
施術と並行して、夜の画面を23時以降は見ない・寝室の照明を暖色に変える・寝る前30分を「頭を使わない時間」に充てるという取り組みを始めてもらった。3ヶ月ほど継続した後、「以前より寝つきやすくなった」「朝のだるさが少し軽くなった」という変化があった。完全に以前の状態には戻っていないが、生活の中で少しずつ体が楽に動けるようになってきたという。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:育児と夜泣き対応で昼夜が逆転した30代の女性
第二子を育てる30代女性。乳幼児の夜泣き対応で2年近く、まとまった睡眠が取れない時間が続いた。子どもが夜通し眠れるようになってからも、母親本人の体内時計が戻らず、夜2時頃まで眠れない・朝5時には目が覚めてしまうという状態が続いていた。
「もう十分寝ていいはずなのに、眠れない自分が怠けているように感じる」という言葉が印象的だった。体の緊張だけでなく、「きちんと眠らなければ」という焦りが強く、それ自体が眠りの妨げになっていた。
施術では腹部・腰・仙骨周りの緊張をゆるめ、体が「もう安心していい」と感じやすい状態をつくることに取り組んだ。セルフケアとして、昼間10〜15分の仮眠・夕方の軽い散歩・お腹を温める腹巻きを提案した。「眠れないのは怠けではなく、体がそのリズムに慣れていただけ」という話に、少し気持ちが楽になったと話してくれた。2ヶ月ほどで「夜の寝つきが少し楽になった」という声があった。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3:どこに行っても変わらなかった40代の女性
40代の女性。10年以上、夜型の生活が抜けず、複数の病院・クリニック・睡眠外来・整体院を回ってきたが、根本的には変わらないと感じていた。「もう体質だから仕方ない」と半ば諦めていた状態だった。
詳しく話を聞くと、慢性的なストレスに加え、「きっちりやらなければ」という思考パターンが強かった。完璧にやらなければ眠れないとばかりに体を緊張させ続けていた。
施術と並行して、「全部一度に変えようとしない・今夜まず一つだけ試してみる」というアプローチを提案した。取り入れやすいものから一つずつ始めてもらったところ、「やらなければいけないことを少し手放せた気がする」という感想があった。半年以上かけてゆっくりと、朝に外へ出られる日が増えてきた。「完全に変わった」とは言えないが、「以前よりも生活の中でできることが増えた」という言葉があった。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
概日リズム障害のセルフケアは、難しいことより「毎日続けられる小さなこと」が重要です。
起きたらまず外へ出て朝日を浴びる。晴れた日は5〜10分、曇りの日は15〜20分が目安です。光が網膜に届くことで脳の体内時計がリセットされ始めます。朝食も毎日同じ時間に取ることが、体内時計への合図になります。
夜は22時以降にスマホやテレビ画面を見る時間を減らす。ブルーライトはメラトニンの分泌を遅らせます。部屋の照明を暖色の間接照明にする・好きな音楽を聴く・軽いストレッチをするなど、体を「夜モード」に向かわせる時間をつくる。
首とお腹を冷やさない。エアコンで体が冷えると、自律神経が夜と昼の区別をつけにくくなります。薄いネックウォーマーや腹巻きを活用してください。
寝る前に深呼吸を3〜5回。息を4秒かけて吸い、8秒かけてゆっくり吐く。副交感神経を働かせるもっとも手軽な方法です。
眠れないときに「眠らなければ」と焦らない。焦りは交感神経を活性化させ、さらに眠れなくなります。「横になって体を休めるだけでいい」と意識を切り替えてみてください。自分の眠れない状態を責めないことが、体の緊張をゆるめる大切な一歩です。
早起きを無理やり続けようとすると、昼間の強烈な眠気で機能しなくなります。焦らず、少しずつ就寝時刻を早める方向で積み上げていく方が、体内時計は安定しやすくなります。
医療機関との連携について
概日リズム障害には、医療機関での受診が必要なケースがあります。
まず確認が必要なのは、うつ病や不安障害との関連です。睡眠リズムの乱れはうつ病の初期症状として現れることがあります。気分の落ち込みが続く・何もやる気が出ない・仕事や家事がまったくできなくなっているという場合は、精神科・心療内科への相談を優先してください。
睡眠時無呼吸症候群との鑑別も重要です。いびきが激しい・日中に強烈な眠気がある・一定の睡眠時間を取っているのに疲れが取れない、という方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。内科や耳鼻科での検査が必要です。
突然の強い眠気・筋力低下・夢の中の動きが体に出るなどの症状がある場合は、ナルコレプシーなど神経疾患の可能性もあるため、必ず医師に相談してください。
光療法(高照度光療法)やメラトニン製剤、時刻療法(クロノセラピー)などの医学的なアプローチが有効なケースもあります。睡眠専門医がいるクリニックへの受診も選択肢の一つです。
常若整骨院では、医療機関との連携を大切にしています。整体は医療の代わりではなく、体の緊張をゆるめて回復しやすい土台をつくるサポートとして位置づけています。
FAQ・よくある質問
Q1. 概日リズム障害と不眠症は何が違いますか?
概日リズム障害は「眠れる・起きられる時間帯のズレ」が本質です。深夜3時なら眠れるが夜11時には眠れない、という状態が典型です。不眠症は「眠ろうとしてもなかなか眠れない・眠りが浅い・早朝に目が覚めてしまう」という状態が中心で、リズム自体のズレとはやや異なります。ただし両者は合併することも多く、自己判断で区別するより睡眠専門医への相談が確実です。
Q2. 夏に概日リズムが悪化しやすい理由は何ですか?
主な理由は三つあります。一つ目は日照時間が長くなることで夜のメラトニン分泌が遅れやすいこと。二つ目は熱帯夜で深部体温が下がりにくく、入眠のタイミングが後ろにずれること。三つ目はエアコンの寒暖差が自律神経を疲弊させ、昼夜の切り替えが苦手になることです。夏休みや長期休暇で生活リズムが緩むことも、悪化の要因になります。
Q3. 整体で体内時計を整えることはできますか?
整体で体内時計そのものを動かすことはできません。体内時計の調整には朝の光・食事のタイミング・体温変化などが主な同調因子であり、医学的な対応が必要なケースもあります。整体がサポートできるのは、体全体の筋緊張をゆるめ、自律神経が昼夜のリズムに乗りやすい状態をつくることです。
Q4. 「朝起きられない」のは怠けではないですか?
怠けではありません。概日リズム障害は、体内時計が社会的な時間とずれてしまっている状態であり、本人の意志とは別の次元で起きています。無理に早起きしようとしても、体のリズム自体がずれているため、昼間に強烈な眠気が出て機能しにくくなります。怠けと違い、「体の内側の時計の問題」として捉えることが、回復への第一歩になります。
Q5. 睡眠薬を使うのはよくないですか?
睡眠薬が必要かどうかは医師の判断が必要です。概日リズム障害の場合、一般的な睡眠薬よりもメラトニン受容体に作用する薬の方が有効なケースもあります。薬への抵抗感がある方も多いですが、医師と相談しながら適切に使うことは回復を支えることもあります。整体では医薬品の処方はできませんので、薬に関しては必ず医師に相談してください。
Q6. 週末にまとめて寝るとリズムは崩れますか?
「社会的時差ぼけ」と呼ばれる状態を引き起こします。平日に無理して早起きし、週末に遅くまで寝る生活を繰り返すと、体内時計が毎週リセットと乱れを繰り返します。週末の就寝・起床時刻は平日と2時間以内の差に収めることが、体内時計の安定につながります。
Q7. 夜型の「体質」は変えられますか?
ある程度の朝型・夜型の傾向(クロノタイプ)は遺伝的な要因があることが研究で示されています。ただし、概日リズム障害はその体質に加えて後天的な生活習慣によって悪化したものです。完全に朝型になることは難しくても、日常生活に支障が出ないレベルまで体内時計を整えることは、多くの方で可能です。
Q8. 子どもや10代でも概日リズム障害になりますか?
なります。思春期には体内時計が自然に後退する傾向があることが研究で明らかになっており、10〜20代は特に概日リズム障害(睡眠相後退症候群)になりやすい年代です。起立性調節障害との合併も多く、「朝起きられない」と訴える子どもの背景に概日リズムの問題があることがあります。子どもの場合は小児科や睡眠専門医への相談をお勧めします。
Q9. 東洋医学では概日リズム障害をどう見ますか?
東洋医学では、心(精神・睡眠を統括)と腎(生命力・体を潤す力)のバランスが崩れた「心腎不交」という状態として読みます。夜に心の火が収まらず眠れない、朝に腎の陽気が上がらず起きられない、というのが典型的な状態です。これに肝気鬱滞(ストレスによる気の滞り)と脾虚(消化力の低下・湿の停滞)が重なることで、昼夜逆転が固着しやすくなると考えます。
Q10. 福岡市の整体で、どのくらい通えば変化が出ますか?
個人差が大きく、一概には言えません。体の緊張をゆるめる変化は数回の施術で感じる方もいれば、数ヶ月かかる方もいます。体内時計の安定には日常生活の習慣も同時に変わることが重要で、施術だけでなくセルフケアとの組み合わせで体が変わりやすくなります。
Q11. 概日リズム障害が続くと体にどんな影響がありますか?
睡眠が長期的に乱れると、免疫力・消化機能・ホルモンバランス・血圧・感情の安定など、自律神経が関わる多くの機能に影響が出やすくなります。慢性的な睡眠不足は、代謝の低下や生活習慣病リスクの上昇とも関連があるとされています。症状が強い場合や長期にわたる場合は、医療機関への受診をお勧めします。
Q12. カフェインは概日リズムに影響しますか?
影響します。カフェインには体内時計を後退させる作用があるとされており、特に夜のカフェイン摂取は入眠を遅らせます。コーヒー・緑茶・エナジードリンクなどは、午後2時以降はなるべく控えることをお勧めします。
まとめ
福岡市で概日リズム障害に悩んでいる方へ。
「夜眠れない・朝起きられない」という状態が続いていると、自分の体への信頼が少しずつ失われていきます。眠れない夜が積み重なるほど、「自分はおかしいのだろうか」「いつまでこの状態が続くのだろう」という気持ちが重くなります。
その気持ちは、怠けや甘えではありません。体内時計という、意志では直接操作できない仕組みがずれてしまった結果として起きていることです。
整体でできることには限界があります。体内時計を動かすのは医療の力であり、状態が重ければ医師への相談を優先することが大切です。それでも、体全体の緊張をゆるめ、自律神経が昼夜のリズムを取り戻しやすい状態を一緒に整えることはできます。
一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。体の力が抜けたとき、少しずつ眠れる夜が近づいてくることがあります。病院で異常なしと言われたけれど、つらさが残っている方のご相談をお待ちしています。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市)院長。整体・気功を軸とした施術歴20年、延べ25,000名を施術。自律神経の不調、慢性的な疲れ、睡眠の乱れ、内臓の不調など、「病院で異常なしと言われたがつらさが残っている」方の相談を多く受ける。考えグセ・生活習慣・食習慣から体の緊張をゆるめるアプローチで、患者さんが自立して健康の舵取りができる状態へ導くことを大切にしている。











