体臭が夏に強くなる理由と整体のアプローチ|福岡市・常若整骨院
結論から言うと、体臭が夏に強くなる原因は皮膚の表面だけの問題ではなく、腸内環境の乱れ・自律神経の疲弊・体の水分代謝を司る内臓の働きの低下が重なったものです。
原因の核心は三つあります。腸内の悪玉菌が増えてにおいの元となる物質が血流に乗ること、エアコンと猛暑の寒暖差で自律神経が疲弊して発汗のコントロールが乱れること、そして体を冷やす生活習慣が続くことで腸と内臓が本来の機能を発揮できなくなることです。整体にできることは、におい自体を直接消すことではありません。体の緊張をゆるめ、腸が本来の働きを取り戻しやすい状態に整え、自律神経のバランスをサポートすることです。
この記事は、毎年夏になると体臭が気になる方、毎日入浴してもデオドラントを使っても変化を感じられない方、「どこに相談すればいいか分からない」と長年一人で抱えてきた方に向けて書いています。
なぜ体臭は夏に強くなるのか
体臭が夏に強くなる背景には、複数の仕組みが重なっています。単純に「暑いから汗が増える」だけではありません。
人の体には二種類の汗腺があります。エクリン汗腺とアポクリン汗腺です。エクリン汗腺は全身に分布していて、体温を調節するための水分を多く含んだ汗を出します。この汗はほぼ無臭です。アポクリン汗腺は脇の下や耳の中など特定の部位に集まっており、タンパク質・脂質・アンモニアなどを含む汗を出します。アポクリン汗腺の汗そのものに強い臭いはありませんが、皮膚表面の常在菌がその成分を分解するときに特有のにおいが発生します。
夏は気温が高く、エクリン汗腺からの発汗量が大幅に増えます。体表面が常に湿った状態になり、常在菌が活発に働く環境が整います。同時に皮脂の分泌量も増えるため、皮脂が酸化してすっぱいようなにおいや油っぽいにおいが強まりやすくなります。
さらに深刻なのが、腸内環境との関係です。腸内には約100兆個の腸内細菌が棲んでいます。善玉菌・悪玉菌・日和見菌の三種がバランスをとりながら働いています。夏は冷たいものの食べすぎや飲みすぎ、食欲不振による栄養の偏り、暑さによるストレスなどで腸内のバランスが崩れやすくなります。悪玉菌が優位になると、腸内でアンモニアや硫化水素、インドールなどの悪臭成分が産生されます。これらは腸壁から血液に吸収され、血流に乗って全身を巡り、皮膚や呼気から体外に出てきます。体臭や口臭が「腸から来る」と言われる背景には、このメカニズムがあります。
加えて、夏のエアコン生活も体臭に影響します。外は猛暑、室内はエアコンで冷える、という寒暖差が体にとって大きなストレスになります。体温調節のために自律神経が過剰に働き続け、やがて疲弊すると発汗のコントロールが乱れます。ベタベタした粘り気のある汗が出やすくなり、この種の汗はにおいが強い傾向があります。また、ストレスがかかったときに出る「精神性発汗」は、通常の体温調節の汗より成分が濃く、常在菌に分解されやすい性質があります。
整体師として20年間、延べ25,000名の方の体に触れてきて、一つ気づいてきたことがあります。体臭が強くなっている方の体は、一様に緊張が抜けていないのです。背中・お腹・首、どこも硬く、内臓も疲れています。そしてその多くが、長年「自分の体臭がひどいのでは」と一人で気にしてきた方でした。その緊張自体がさらに体臭を悪化させる、という悪循環にはまっています。
体臭と整体の関係
整体が体臭に対してできることは、におい自体を直接消すことではありません。ただ、体の内側の状態を整えることが、長期的ににおいを落ち着かせる方向に働きます。
整体では、体全体の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えやすい状態にすることを目指します。体が過度な緊張状態にあると、交感神経(体のアクセル)が常に優位になります。交感神経が優位になると発汗が過剰になりやすく、かつ活性酸素が増えて皮脂が酸化しやすくなります。緊張が抜けて副交感神経(体のブレーキ)が適切に働くようになると、汗の質も変わってきます。
腸の働きと背骨・骨盤の緊張は深く関わっています。腰椎・骨盤まわりの筋肉が硬く収縮していると、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう。腸が波打つように内容物を運ぶ動き)が鈍くなります。腸の動きが鈍くなると、腸内に老廃物が滞留しやすくなり、腸内環境が悪化します。骨盤まわりの緊張をゆるめることが、腸の働きを回復しやすくする土台になります。
横隔膜(おうかくまく。肺の下にある呼吸の筋肉)の硬さも重要です。ストレスや緊張が続くと横隔膜が硬くなり、呼吸が浅くなります。浅い呼吸は腸への血流を低下させ、内臓全体の代謝を落とします。横隔膜をゆるめることは、腸の血流を回復させる上でも重要な施術ポイントです。
整体は医療行為ではなく、においの原因となる疾患を診断したり直接的に病状に働きかけることはありません。体の緊張をゆるめ、内臓が本来の働きを取り戻しやすい状態をつくることで、においに関わる体の機能が回復しやすくなる、という道筋があります。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
体臭が気になって整体を探すとき、何を基準に選べばよいか分からないという声をよくいただきます。いくつかの視点をお伝えします。
カウンセリングの時間があるかどうかを確認してください。体臭の背景には、食習慣・睡眠習慣・ストレスのかかり方・生活パターンなど、個人差が大きい要因が複合的に絡んでいます。十分なカウンセリングなしに施術だけ行っても、表面的な緊張をゆるめるだけに終わりがちです。生活全体を把握した上で施術の方針を決めてくれる院かどうかが重要です。
腸や自律神経を視野に入れた施術をしているかどうかも確認するとよいでしょう。体臭を腸内環境・自律神経の観点で捉えられる院は、体の根本的な状態に向き合ってくれます。
セルフケアの指導まで行っているかどうかも大切です。週1回の施術は、1週間のうちの1時間です。残りの167時間の生活習慣が体を作ります。食事・睡眠・温め方・ストレスの抜き方を含めた日常生活のアドバイスがある院では、体質の変化が起きやすくなります。
口コミや評判を参考にするとき、「体が変わった気がする」「腸の調子が変わった」という声があれば、体の内側に働きかける施術ができていることの目安になります。
常若整骨院の考え方
常若整骨院(福岡市)では、体臭を含む慢性的な体の不調を、体の表面だけの問題としては捉えません。腸・自律神経・体全体のエネルギーの流れが乱れた結果として症状が出ていると考え、施術・カウンセリング・セルフケアをセットで行います。
施術の前には、必ず丁寧なカウンセリングを行います。日々の食事の内容(小麦・砂糖・乳製品の摂取量)、睡眠の質、ストレスのかかり方、便通の状態、体の冷えや熱感など、生活全体を把握します。体臭に関わる腸・自律神経・内臓の状態を、体の外から読み解くためです。
施術では、体全体の緊張をゆるめ、骨盤・腰椎まわりの硬さをほぐし、横隔膜の動きを回復させることを軸にします。気功を使ってエネルギーの滞りを解消することも行います。におい自体をどうにかするのではなく、体が本来の働きを取り戻せる状態に整えることを目指します。
セルフケアの指導も欠かせません。施術で体の緊張がゆるんでも、生活習慣が変わらなければ次に来院するまでの間にまた体は固まっていきます。何を食べるか、どう休むか、どう腸を温めるか。日々の生活の中で自分でできることを、その方に合った形でお伝えしています。
東洋医学の視点も施術の中心にあります。体を「臓腑」(ぞうふ。各内臓の機能単位)の連携として見ることで、においが出やすい体の根本を丁寧に整えていきます。
東洋医学から見た体臭
東洋医学では、においの問題を「体の排泄の質」として捉えます。体の内側でうまく処理されなかった老廃物が、皮膚・汗・呼気から滲み出している状態です。
東洋医学の「脾」(ひ)とは、食べたものを消化・吸収してエネルギーに変換し、体中に配るための臓器概念です。西洋医学の「脾臓」とは異なり、消化・代謝全体を司る「エネルギーの工場」のような働きをします。脾が弱ると、食べたものをうまくエネルギーに変えられず、体の中に「余った湿気」が溜まります。東洋医学では「湿」「痰湿」(たんしつ)と呼ばれるもので、これが体臭や口臭の原因の一つになります。夏の冷たい飲食物のとりすぎや食欲不振による暴飲暴食は、この脾を消耗させやすいのです。
東洋医学の「心」(しん)とは、血液循環と精神状態を司る臓器概念です。ストレスや精神的な緊張が続くと「心火」(しんか。体の熱が偏って上昇する状態)が起きやすくなります。心火が高まると体の熱が過剰になり、発汗が増え、汗に含まれる成分が変化して、においが強まりやすくなります。人目を気にして常に緊張している状態が続くと、心火が立ちやすくなります。
東洋医学の「腎」(じん)とは、体の回復力・体力の貯金のような臓器概念です。腎は水分代謝を司ります。腎が弱ると、体内の不要な水分を適切に処理できなくなり、汗や排泄の質が落ちます。体臭が年齢とともに変化しやすい傾向があるのは、加齢とともに腎の力が低下していくことと無関係ではありません。
夏はこの三臓が複合的に弱りやすい季節です。冷たい飲食物のとりすぎで脾が疲れ、暑さとストレスで心火が高まり、寒暖差と疲労の蓄積で腎が消耗する、という流れが起きやすいのです。
施術では、この三臓の状態を見立てながら、体の滞りを解消していきます。
ツボについてもお伝えします。
足三里(あしさんり)は、すねの外側、膝のくぼみから指4本ぶん下にあります。脾の働きを整え、消化機能・免疫機能を高めるツボです。体臭のケアに限らず、胃腸が弱い方の全体的な体質改善に活用されます。
三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。脾・腎・肝の三臓を同時に整えるツボとして知られており、体の代謝・水分代謝・ホルモンバランスに関わります。体の湿気を取り除く作用もあり、体臭のケアに役立てやすいツボです。
内関(ないかん)は、手首の内側のしわから指3本ぶん肘側、中央のくぼみにあります。心の気を落ち着かせ、消化器系の働きを助けるツボです。ストレスからくる過剰な発汗のケアに活用されます。
これらのツボは、入浴中や就寝前に指の腹でゆっくり押す程度でも、毎日続けることで変化を感じやすくなります。強く押す必要はなく、「じわっと温かくなる」くらいの力感で十分です。
自律神経と体臭の関係
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムです。アクセルにあたる交感神経(緊張・活動・戦う状態)とブレーキにあたる副交感神経(安静・消化・回復の状態)が、常に切り替わりながら体を動かしています。
夏に体臭が悪化しやすい背景には、この自律神経のバランスが乱れやすいことが深く関わっています。暑さ・エアコンの寒暖差・睡眠の質の低下・熱帯夜の睡眠不足、これらが重なると自律神経が疲弊します。
交感神経が過剰に働き続けると、発汗の調節がうまくいかなくなります。体温が上がったときに出るはずの汗が、予期しないタイミングで出たり、なかなか止まらなくなったりします。緊張したときに出る精神性発汗は、通常の体温調節の汗より成分が濃く、においが強い傾向があります。「人と話すときに汗が出て、その汗が気になる」という方に多いのが、このパターンです。
また、自律神経の乱れは腸の動きとも直結します。腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど神経系と密接につながっています。交感神経が優位な状態が続くと腸の蠕動運動が鈍くなり、腸内に老廃物が滞留しやすくなります。この状態では腸内の悪玉菌が増えやすく、結果として体臭の原因となる物質が増えていきます。
体の緊張をゆるめることが、自律神経を整えるための入口になります。整体でできることの一つが、この「体の緊張をゆるめる」ことです。体の緊張がゆるむと副交感神経が働きやすくなり、腸の動きが回復し、汗の質も変わってきます。
実際に多いケース
体臭を気にして来院される方に共通するのは、長年一人で抱え込んできた、ということです。
「家族にも言いにくくて、ずっと一人で悩んできた」という方が多くいらっしゃいます。毎日しっかりシャワーを浴びている、デオドラントもしっかり使っている、食事にも気をつけている。それでも気になる。どこに相談していいか分からず、皮膚科に行っても「特に異常はありません」と言われてしまう。そういった経緯で来院される方が少なくありません。
カウンセリングをすると、多くの場合、腸の状態に問題があります。便通が不規則・お腹が張りやすい・ガスが多い・下痢と便秘を繰り返す。こういった腸の不調が長年続いているケースがほとんどです。加えて、慢性的な睡眠不足か、眠れているのに疲れがとれないという状態が続いています。
体臭は「体の排泄の質」が出ている状態です。腸・汗腺・皮膚・呼気を通じて、体の中の老廃物が外に出ています。その質が落ちているとき、においとして顕在化します。
もう一つ多いのが、食習慣との関連です。小麦・砂糖・乳製品を毎日のように摂っている方は、腸内環境が乱れやすく、体臭に影響が出やすい傾向があります。これらの食品は腸内の悪玉菌を増やしやすく、炎症を起こしやすい性質があります。
外から清潔にすることは大切ですが、それだけでは根本的な変化は起きません。体の内側、とりわけ腸と自律神経の状態を整えることが、においを落ち着かせるための核心です。
3人の事例
以下の事例は、実際の施術経験を元に一部を変更したものです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
仕事のストレスと腸の乱れが重なっていたケース
40代の男性。仕事が繁忙期に入るたびに体臭が強くなると感じ、来院されました。毎日入浴していても翌日の昼頃には自分でも気になるほどのにおいがするとのことでした。便通は月曜から金曜は不規則で、週末にまとめて出るパターンが続いていました。
カウンセリングで聞くと、仕事中はほとんど水分を取れていないこと、昼食はコンビニのパンやサンドイッチが多いこと、睡眠は5〜6時間で眠りが浅いことが分かりました。
施術では骨盤・腰椎まわりの緊張を集中的にゆるめ、横隔膜・お腹の緊張を解消しました。腸への血流を回復させることを意識しました。合わせて、食事の見直し(小麦の頻度を減らし、みそ汁・発酵食品を増やす)、常温水を1日1.5リットル飲む、週末だけでなく平日も湯船に浸かることをお伝えしました。
数回の施術を経て、「においが以前より気にならなくなった気がする」という言葉をいただきました。「腸の調子が変わった感じがある」とのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
育児期の疲弊と体の冷えが重なっていたケース
30代の女性。産後1年が経過し、授乳が落ち着いてきた頃から体臭が気になりはじめたと来院されました。「以前の自分の体ではない感じがする」と話していました。
カウンセリングでは、育児で夜中に2〜3回起きるため睡眠が細切れであること、食事を作る余裕がないためパンや麺類が増えていること、冷えを強く感じていること、腸の働きが産後から鈍くなっていることが分かりました。体全体が消耗している状態でした。
施術では、骨盤底の緊張・腸腰筋の硬さをほぐし、全体的な体の冷えを和らげることを軸にしました。合わせて、腸を温めるケア(湯たんぽを使ったお腹温め)・発酵食品の積極的な摂取・就寝前の10分だけでもストレッチを取り入れることをお伝えしました。
数回の施術後、「体が温かくなった気がして、においが落ち着いてきた」「腸の動きが戻ってきた感じがある」とのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
長年の不調でどこに行っても変わらなかったケース
50代の女性。20代の頃から体臭を気にしており、皮膚科・内科・漢方薬局など多くの場所に相談してきたが、検査では異常なしと言われ続けてきたとのことでした。夏になると特ににおいが強くなり、毎年この季節が憂鬱だと話されていました。
カウンセリングで詳しく聞くと、便通が長年不規則で食後にお腹が張ることが多いこと、睡眠は取れているが疲れがとれないこと、更年期の影響でほてりと冷えが同時にある状態(冷えのぼせ)であること、ストレスをため込みやすく言いたいことを言えないまま過ごしていることが多いことが分かりました。
施術では、脊柱全体の緊張・骨盤の硬さをゆるめることに加え、横隔膜・お腹の深部をほぐすことに重点を置きました。腎と脾の機能を整えることを念頭に、体温を上げるためのアプローチを行いました。
数ヶ月の施術を経て、「夏が怖くなくなった気がする」「腸の調子が変わってきた」と話してくださいました。「長年一人で悩んでいたことに向き合えた気がした」という言葉が印象的でした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
日常生活の中でできることをお伝えします。どれか一つから始めてみてください。
お腹を冷やさないことを最優先にしてください。夏場でも、エアコンが効いた室内では腹巻きや温かい飲み物で腸を守ることが基本です。冷えると腸の動きが鈍くなり、腸内環境が悪化しやすくなります。
常温か温かい水を意識して飲んでください。冷たい水はその瞬間に腸を冷やします。腸が冷えると蠕動運動が低下します。1日1.5リットルを目安に、少しずつ飲む習慣をつけてください。
発酵食品を毎日取り入れてください。みそ汁(インスタントでも可)・納豆・ぬか漬け・ヨーグルトなど、腸内の善玉菌を増やす食品を日常に組み込んでください。腸内環境が整ってくると、においの元になる物質の産生が落ち着いてくることがあります。
小麦・砂糖・乳製品の摂取頻度を見直してください。これらは腸内環境を乱しやすく、体臭の原因になりやすい悪玉菌を増やしやすい食品です。完全にやめる必要はありませんが、毎日食べているなら週2〜3回に減らすだけで変化を感じやすくなる方がいます。
就寝前にお腹を温めてください。湯たんぽやホットタオルをお腹に10分乗せるだけで、腸への血流が整います。腸が活発に動く時間帯は夜間です。夜に温めることで、翌朝の便通が整いやすくなります。
深呼吸を1日3回だけ意識的にやってください。鼻から吸って、口からゆっくり吐く。吐く時間を吸う時間の2倍に。これだけで横隔膜がゆるみ、副交感神経が働きやすくなります。腸の血流も整いやすくなります。
自分のにおいを責めないでください。においを気にして常に緊張状態でいると、それ自体が交感神経を活性化させ、発汗を増やします。体のサインとして受け取り、一つずつ整えていく姿勢が、結果的に近道になります。
医療機関との連携について
体臭が突然強くなった場合、または特定のにおい(甘いにおい・アンモニア臭・腐敗臭のような臭い)を感じる場合は、まず医療機関を受診してください。糖尿病・肝機能の低下・腎機能の低下・消化器系の疾患が背景にある場合があります。
多汗症(たかんしょう。過剰に汗が出る状態)が体臭の主な原因と考えられる場合は、皮膚科への相談が適切です。ボツリヌストキシン注射・塩化アルミニウム外用薬・抗コリン薬など、医療的な選択肢があります。
整体は医療行為ではありません。直接的に病気を診断したり病状を確定したりすることはできません。診断・薬の判断は必ず医師に相談してください。
医療機関で「異常なし」と言われた場合でも、体の緊張・腸内環境・自律神経の状態が整っていないために不調が続いていることは珍しくありません。そういった方の「回復しやすい土台づくり」のサポートが、整体の役割です。必要に応じて医師・管理栄養士・心理士など専門家と連携することも大切にしています。
FAQ・よくある質問
整体で体臭の悩みは変わりますか?
体の緊張がゆるみ、腸の動きが回復し、自律神経のバランスが整ってくると、においが落ち着いてくる方がいます。ただし、整体がにおい自体を直接消すわけではありません。変化には個人差があります。
体臭は食事だけで変わりますか?
食事の改善は体臭対策の中でも重要な柱の一つです。小麦・砂糖・乳製品の摂取頻度を下げ、発酵食品・野菜・水を増やすことで、腸内環境が整い、においが落ち着いてくる方がいます。ただ、食事だけで完全に変わることは難しいケースも多く、睡眠・ストレス・体の緊張のケアと組み合わせることが効果的です。
ワキガと体臭の違いは何ですか?
ワキガは、脇の下などに存在するアポクリン汗腺が過剰に活動し、その汗が皮膚の常在菌に分解されることで生じる特有のにおいです。体質・遺伝的な要素が大きく、医療的な対応(ボツリヌス注射・手術など)が有効な場合があります。全身的な体臭は腸内環境・食習慣・自律神経の状態など生活習慣が大きく関わっています。気になる場合はまず皮膚科に相談することをお勧めします。
夏だけ体臭が強くなるのはなぜですか?
夏は発汗量が増えること、皮脂分泌が増えること、腸内環境が乱れやすいことが重なります。エアコンの寒暖差による自律神経の疲弊・冷たい飲食物による腸の冷えが加わることで、体臭の原因となる条件が揃いやすくなります。
何回施術を受けたら変化がありますか?
個人差があるため一概には言えません。多くの方が3〜5回の施術で「体の緊張が変わった気がする」「腸の調子が変わってきた」と話してくださいます。ただし、生活習慣の改善(食事・睡眠・温め)を並行することが変化を感じやすくする重要な要素です。施術だけに頼らず、日常生活を変えることを前提としています。
腸内環境を整えると本当ににおいが変わりますか?
腸内環境と体臭の関係は医学的な知見でも認められています。腸内の悪玉菌が産生するアンモニア・インドール・硫化水素などの物質が血流に乗り、皮膚や呼気から出ることが体臭の一因とされています。腸内環境が整ってくると、これらの物質の産生が減り、においが落ち着いてくることがあります。
東洋医学的には体臭はどう見ますか?
東洋医学では、体臭を「体の排泄の質の低下」として捉えます。脾(消化・代謝)が弱ると湿や痰湿が溜まりやすくなり、心(精神・血行)に熱がこもると発汗が増えてにおいが強まり、腎(水分代謝・生命力)が弱ると体の浄化機能が落ちます。この三臓の状態を整えることが、においを根本から落ち着かせる方向につながると考えます。
ストレスが体臭に関係しますか?
大きく関係します。ストレスがかかると交感神経(体のアクセル)が過剰に働き、発汗が増えます。特にストレスによって出る汗(精神性発汗)は成分が濃く、においが強い傾向があります。慢性的なストレスは腸内環境を乱し、悪玉菌を増やします。体臭のケアには、ストレス管理と体の緊張を抜くことが不可欠です。
加齢臭は体臭と同じものですか?
加齢臭は、皮脂の中の「パルミトレイン酸」が酸化して「ノネナール」という物質になることで生じます。特に50代以降に感じやすくなりやすく、古い本や油のようなにおいが特徴です。一般的な体臭(汗臭・腸内環境由来のにおい)とは成分が異なりますが、どちらも体の内側の状態・食習慣・睡眠・腸内環境が影響します。
デオドラントや制汗剤を使い続けても問題ありませんか?
皮膚科的には正しく使用すれば問題がないとされています。ただし、皮膚の過度な刺激・かぶれが続く場合は使用を見直してください。体の内側を整えることを並行することをお勧めします。表面だけのケアでは、においの原因が残り続けます。
子どもの体臭が気になる場合はどうすればよいですか?
子どもの体臭は思春期以降に発達するアポクリン汗腺の活動が増えることで起きやすくなります。急に強くなった場合や尿のようなにおい・甘いにおいがある場合は、医療機関を受診してください。生活習慣の観点では、食事(小麦・砂糖・乳製品の頻度)・睡眠・腸の状態を整えることが基本です。
体臭が気になって外出が怖くなっています。どうすればいいですか?
においを気にするあまり、外出前から体が緊張してしまう方がいます。この緊張自体がストレス発汗を誘発し、においを強める悪循環につながることがあります。まず体の緊張をゆるめること、腸を整えること、日々のセルフケアを積み重ねること、そして「においが落ち着いてくる過程にいる」という視点を持つことが大切です。症状が強い場合は医療機関・心療内科への相談も視野に入れてください。
まとめ
福岡市で体臭が気になっている方へ。そして、「病院では異常なし」と言われながらも、毎年夏になるたびに同じ悩みを繰り返している方へ。
体臭は、体の内側からのサインです。腸内環境の乱れ、自律神経の疲弊、体の緊張の蓄積、そして水分代謝を司る内臓の働きの低下が組み合わさって、においとして外に出てきます。表面だけのケアでは届かない部分がそこにあります。
一人で「自分だけがこんなに気にしているのかもしれない」と思ってきた方が多くいらっしゃいます。でも、それは一人で抱え込むには重すぎる悩みです。
体の緊張をゆるめ、腸が本来の働きを取り戻しやすい状態にし、自律神経のバランスが整いやすい体をつくる。それが整体にできることです。において自体を直接どうにかするものではありませんが、体の内側が変わってくると、においへの悩みが落ち着いてくる方が多くいます。
毎年夏が憂鬱だと感じてきた方、検査では異常なしと言われながらも変化を感じられなかった方、一人で抱え込んできた方。まずは、体全体の緊張を解放するところから始めてみてください。一歩ずつ、体のサインに向き合っていきましょう。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたかせいじ)。常若整骨院(福岡市)院長。整体師・気功師として施術歴20年。延べ25,000名の施術に携わる。整体・東洋医学・気功を組み合わせたアプローチで、慢性的な体の不調・自律神経の乱れ・腸の問題など、生活習慣に深く関わる不調に向き合う。体の表面だけでなく、生活習慣・考えグセ・食習慣への介入を含めた「回復しやすい体の土台づくり」を重視している。











